仕事納め

今日でわたしの担当が休暇に入るため、それに合わせてわたしもGrassi-Museumでの仕事納めとなった。
4ヶ月、研修と言う名で体力的にも金銭面的にもヒーヒー言っていた。
良くも悪くもたくさん課題の残る研修だった。



会社勤めている頃は文句ばかり言っていたが、今考えるとすごく楽だったな、と。
朝起きて働いてご飯食べて疲れてどっぷり眠る。そんな毎日を過ごしていたら、そのうち給料が銀行口座に入り、それなりに楽しく過ごしていた。
もっと技術的に進歩したいな、今度の休暇はどこに行こう。じゃ、とりあえず今週も頑張ろう。
充実していたと言えば充実していた。
その時にはそれがちゃんとした目標だったし、日々努力していた。



今回は目標設定を1年後、色々な意味で相当努力しても叶わないかもしれない厳しいものに設定した。
出来るのかな、出来たとしてもそれを生かせるのか。それともその前に貯金が底を切るのか、わたしの意思が途切れるのか。
もう既に何度か自問自答しては下降し上昇し、バンジージャンプのような状態になっている。



いつかは地面に足がつくんだろうか。



最初の大揺れほどはないけど、今もまだボヨボヨと揺れているから地面の距離感が掴めない。





とりあえず、今やるべきことは。










来週月曜の引っ越しまでに梱包し終わること。(クリスマス返上)











間に合うのか・・・!?





学芸員

わたしの今やっている仕事を日本語で説明し辛いことに気がついた。



日本語で言うと、多分「学芸員」が一番近い?
と言っても日本の学芸員の仕事内容をハッキリ知らないんだけど、とりあえずドイツの楽器博物館の場合はこんな感じだという、自分のためも含めたまとめ。

注)語尾についている「/in」は女性の場合の呼び名。



  • Restaurator/in(修復技術者):主に鍵盤、金管、木管、擦/撥弦楽器に分かれる。修復前の参考文献収集から、修復におけるドキュメンテーションも仕事のうち。その他、所蔵楽器の調律などを含むメンテ。Grassi-Museumでは木管以外の3人で構成
  • Sammlungskonservator/in(展示保存管理者):楽器展示から展示後、および館内の状態管理。1人
  • Kustode/Kustodin(学術的専門家):最近の正式名称はWissenschaftlicher Mitarbeiterと書かれてることが多い。楽器の歴史や仕組みについてなど、学術的に資料をまとめる。それぞれ専門分野が分かれている模様。2人、館長も合わせると3人
  • Museumspädagoge/-pädagogin(教育活動担当):館内の楽器案内、演奏可能な楽器での試弾など。割と初心者や子供向けに面白く楽器を紹介している。1人



Grassi-Museumは他にも常勤ではないみたいだけど、図面引きの専門家、カタログやプレス用に所蔵楽器を写す写真家、図書館のアーカイブ担当、そのアーカイブのデジタル化担当などの専門家がいるもよう。
もちろん、企画・運営関係も入れるとまだまだいる。
注)博物館によって常勤の人数も専門家も異なる。ただ、大体Restaurator/inは各種専門楽器に付き1名のパターンが多いかんじ。



わたしの研修先はRestaurierungswerkstatt(修復工房)。
詳しく書けないのは色々忙しいのもあるけど守秘義務もあり、どこまでオープンにしていいのか試行錯誤中。
一先ず、ネットやイベントなどで公開されたものは出してみてる。




わたしの現在の作業は、休館日である月曜日に行われる楽器調律や大型楽器のドキュメンテーション用の写真撮影、その他は詳細は難しいけど1900年頃のチェレスタの修復、1724年頃のパイプオルガンのドキュメンテーションを色々同時進行中。


チェレスタもパイプオルガンも鍵盤楽器ではあるけど、完全専門外。


一から仕組み、歴史、部品名称を絶賛勉強中。





Grassi Museum(グラッシィ博物館)について

わたしの9月からの研修先であるGrassi Museum(グラッシィ博物館)について紹介。





実はこの博物館、一つの建物の中に3つの分館があるんです。





解説書からの引用

Grassi Museum für Angewandte Kunst(工芸美術館)では古代から20世紀にいたる工芸史、
Grassi Museum für Völkerkunde(民族博物館)では地球上の6大陸の人々の生活と美術、
Grassi Museum für Musikinstrumente(楽器博物館)では5世紀以上にわたる楽器の歴史、
それらが総面積3万平方メートルもある博物館のなかで展示されている。



わたしの研修先は上記のGrassi Museum für Musikinstrumenteと言われる楽器博物館での研修。
他の分館は確認していないけど、楽器博物館に関してはLeipzig大学所蔵楽器部門でもある。



楽器博物館にはルネッサンス16世紀から現代20世紀までの世界の楽器の約5,000点、聖像研究のコレクション、また歴史的な音を保存する媒体のコレクション、その中には約3500点の自動演奏ピアノのための楽譜や数多くの録音記録がある。


鍵盤楽器で言うと、世界最古と言われる16世紀半ばのクラヴィコードとか、ピアノの原理を発明したと言われる楽器制作家クリストフォリのHammerflügel(現存する彼の楽器ではオリジナル部分の多い状態)と呼ばれるピアノの前身の楽器が有名。








開館時間

  • 火曜から日曜日、および祝日:10時〜18時
  • 基本的にドイツの博物館・美術館は月曜日が定休館日。

  • 注)12月24日と31日は休館日。



入館料

  • 楽器博物館のみ               大人:5ユーロ  子供および学生:3ユーロ
  • コンビ・チケット              大人:12ユーロ 子供および学生:9ユーロ
    (Grassi-Museum内3つの博物館)
  • オーディオガイド              1ユーロ
  • 写真許可証                 2,50ユーロ
    (フラッシュおよび出版物への使用禁止)



  • 毎月第1水曜日は入館料無料








研修初日

職員の人に挨拶したり、大体の場所の案内をしてもらい、仕事を始めることになった。大体ここまで正味小一時間ほど。


今週末に特別展示が開始するけど、その展示作業が終わってないと言うことでわたしの研修始めの仕事はその特別展示のお手伝いをすることに。




特別展示の内容はドイツ・トロンボーン展



注)2010年9月4日から2011年7月29日までの特別展示となっています。






ドイツ(特にLeipzigを含めるザクセン州)の有名トロンボーンメーカー等の歴史的なトロンボーンを展示しており、トロンボーンの発祥から発展の歴史を含めるコアな特別展示となってます。

















とりあえずわたしの仕事は、ドイツのトロンボーン愛好会とか個人から貸し出ししてもらっている貴重な楽器のケースや解体出来る部品やメーカー名を間違えないように番号をつけることに。
楽器に直接番号は書けないんで、予め番号の印刷した小さなプラスティック製のフィルムに小さく穴をあけ糸を通し、楽器の見えにくいところ(でも関係者が判断出来るくらいには見易いところ)にくくりつけると言う地味ぃ〜な作業。
25本ほど楽器があり最初の2本ほど仕上げたところで、締め切りのはずの特別展示室に超デカいカメラを持った集団が入ってくる。



え、何?!



とか考えている前には、バシャバシャバシャッ!!!





猛フラッシュ攻撃、人生で初めて目がくらんだ・・・よ。





どうやら今日は新聞社向けのプレスの日だったらしく、週末から開催の特別展示を取材に何組もの新聞会社が集まった。
事情を知らない(と言うか、周りも知らせようがないフラッシュ攻撃の中)わたしはカメラマンの指示に翻弄される。




こう持って!今度はこう!あ、目線こっちのもお願い!!



プレスの人たちって連写、つまりフラッシュも連写の数だけ焚くんだね。写ってる人間がわたしなだけに質より量、数打ちゃ当たる系・・・?
隙を見て逃げ出したものの、特別展示の作業をしていた職員の人たちに笑われる。




研修初日、しかも作業を開始してものの5分でフォトプレス。
楽器博物館職員の中で有名な研修生になりました。








8月の月末報告

8月は主に役所通いで「午前中マジック」を起こすため休業した。



それでも結構ギリギリだったけど、何とか9月からの活動を始めれそうなので詳細を報告。





8月中にやっていたこと

  • 健康保険の解約
  • ビザの変更に必要な書類の準備
  • ビザの変更
  • 9月からの受け入れ先に提出する書類の準備
  • 受け入れ先の証明書発行願い(ビザの変更のため)
  • 受け入れ先の書類を第3者に証明してもらうため、ライプチヒ大学の人事課に出頭
  • 労働局に9月からの生活保護の申請→ビザの種類が研修生に変わったので、法律上不可能に
  • 9月からのバイト探し、もしくは独立→現在も継続中+作戦変更




まぁ、結局最後の2つは試してみたけど、出来なかったりリスクが高過ぎたり。結構これに時間かけたのになぁ・・・





と言うことで、上記にもチラッと出ましたが。







9月1日からわたし、
Leipzigにある楽器博物館Grassi-Museum(グラッシィ博物館)で研修始めます!!