駆け足2015年前期 5月編

祝日暇なら一緒に来る?

 

ってな感じで、いつも通り急に決まって翌日(実質10時間後)出発で、チューリンゲン州北部のキフホイザー自然公園周辺を歩くことが決定。

最終目的地はキフホイザイザー記念碑(Kyffhäuserdenkmal)またの名をバルバロッサ記念碑だけど、適当にド田舎で下車して歩こう。イイネ、面白そう。

 

まず適当に降りた場所がバート・フランケンハウゼン(Bad Frankenhausen)でバス下車。町を突き抜けて行こうとしたら、何かおかしな情景が目の前に。

Oberkirchturm_01

 

え、何か色々おかしくね?!

そう、ここはピサの斜塔より傾いてる教会の塔で有名な町でした。

(予定にしてなかった偶然①)

 

説明によると建物自体は14世紀頃作られたけど、30年戦争や7年戦争の際、色んな箇所が破壊されほとんど塔だけが残っている状態だったのだけど20世紀に入って500m離れた場所で地滑りが起き、その後徐々にその塔も傾き始めたというもの。

このままじゃ本当に本当に倒れるということで、現在は支えるための鉄縄で補強中。

さらにしっかり支えるための固定装置を現在設置中。

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テンション上がったところで、いざ目的地に向け出発。

 

公園(つか、見た目森)を歩き始める。

同行者は林業専攻(Forstwirtschaft)と景観建築(Landschaftsarchtekt、彼女は特に絶滅危惧の動物のため)専攻と、草木の種類から病気、森の中での狩りのための罠のかけ方、もし森で迷ったのに磁石もなくアナログ時計もない場合の方向の判断の仕方なんかで盛り上る。(木に生えてる苔で判断するんだって!)途中、小動物の死骸を見つけては、死因観察。

大体話のオチは「So ist die Natur.」(これが自然)。

木の新しい葉は食べれるなんて言うから、ブナの葉っぱもしゃもしゃ、割と普通に葉っぱの味。トウヒのトゲトゲした新芽は不味かった。苦くてちょっとメンソールっぽいスースーしたお味。

 

 

見晴台までたどり着いたら、そこから目的地は13km先との看板。

まー途中休憩入れて3時間くらいかねー、なんて私たち軽く見積もってた。

(予定にしてなかった偶然②)

 

歩けど歩けど山と谷しかなく、山を登り切ったかと思えばすぐ下り、谷に降りたかと思えば目の前にそびえたつ山・・・

予定していた3時間はだいぶん前に過ぎていた。

 

 

やっと目的地見えた!わー!(*´▽`*)

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喜びもつかの間。冷静になろう。赤ひげ王(バルバロッサ)の記念碑がこんな小さいわけがない。

 

直線距離は目測2、3km、近くに谷を越える橋もなければ道もない。つまりぐるっと。。。。

(予定にしてなかった偶然、と言うか悲劇③)

 

「Hauptwanderweg」(メインハイキングコース)と言う名の道幅約60cm(ひどいところ30cm)、その横急斜面の山道を歩きながら、「これドイツ人規格に合ってねーよ!」「日本人用じゃない?」「ンなわけねー!さっきリスいたし、それ用じゃ?」「針葉樹多いしありえる!」だいぶん気が狂い始める。

 

さらに1時間くらい 「っは!メインハイキングコース!」と嘲笑しながら登りきり、ようやく到着。

 

記念碑内の営業時間はメインハイキングコースをコケにしている間に過ぎていたので、外観のみだけど私たちを含め3組ほどしかおらず。

 

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かれこれ6時間くらい歩いて到着。体力に自信あるカイもスージーもさすがに堪えてた。

 

ほぼほぼノープランで出かけたので、行き当たりばったり。さすがに3人ともすぐに動けず、バルバロッサ像の前で休憩。

 

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3人とも帰りどうするか考えたくなくて(もはやもう6時間は無理)、バルバロッサ像の前で、「何か座り方変じゃない?」「超内股・・・」「女の子みたい」「こんな座り方している女は絶滅危惧種やで」「じゃあ、赤ひげ王はおしっこに行きたいの?」、完全現実逃避。

 

斜め後ろで、3組のうちの1組の2人のヒッピーな感じのおばさんが、やけにスピリチュアルな話をしている中で「エアフルト」と言う単語が聞こえ、すかさず確認。。。

 

・・・やっぱりエアフルトから来てる!!

(予定にしてなかった偶然④)

 

「あ、あの・・・エアフルトまで乗っけて行ってもらえませんか?」

もはや偶然の神様にすがる思いで。

 

 

 

しばし2人で熟考後、「ナイフとか持ってないよね?じゃ、乗りな」

 

わー!!!(*´∀`*)

すごい偶然もあるものだと3人喜んでいたら、ヒッピーなおばさんはこう言った。

 

 

「偶然なんてないわ。全て運命よ!」

 

 

ベートーヴェンもビックリな、全てが予定調和な遠足でしたわ!