駆け足2015年前期 4月編

昔読んだ本で四月だったか五月だったかに降る雪を有り得ないことの例えで使ってたな、って思うこともあるけど。

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割と四月ぐらいだったら普通に降るね。

(まぁ慣れたとはいえ、九州出身には堪える)

 

 

4月末までならいると友人が言うので、ザクセン・アンハルト州(Sachsen=Anhalt))の州都であるマグデブルク(Magdeburg)へ。

ドーム(Dom、大聖堂)は見とけって、昔ローラントに言われたっけね。あとはフンデルトヴァッサーのデザインした家(ちょいちょいドイツ国内点在してる)があるくらいしか知識としてないまま出発。

 

 

超写真撮ったつもりだったけどね。

 

マグデブルクに住んでる友人のほうが観光っぽ写真を撮ってました。

 

友人の所属してるオケでLa Taraviata(椿姫)見て、休憩中にオケピに面白い楽器見つけた。

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何だこのトロンボーンがバズーカになったような楽器・・・!

 

その後、友人のトロンボーン奏者に聞いたらチンバッソと言ってチューバ奏者が吹く楽器だそうで。

ロータリーとマッピのサイズがトロンボーンと違うのかな。面白いね、金管楽器色々コンパクトにできるから。

 

 

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四月の頭に雪降ったかと思ったら下旬に入った途端大学近くの小さい公園で桜が満開だった。

 

 

マイニンゲン博物館

最近、抜き打ちかのように頻繁に実家からスカイプがかかってきますけど、話のネタがもう4回くらい聞いたことあるのがだいぶんあるんですよ、母さん。 (その都度言っていると思いますが)

 

弟が長期出張で家を空けてると分かりやすい。 そんな彼女は増税前に移動用テレビ(そこそこ大きいけど持ち運びができる)を買って、色んな家事を見ながらやっているらしい。 それに飽きると私の出番らしい。

 

 

エナちゃん、いっつも家におるねー。

 

 

すいませんね、自宅警備員として多忙なもので。

すごい都合のいい女にされてる感が、半端ないので今週末は出かけました。

 

 

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それだけが理由ではないけれど、今年に入って久しぶり(多分2回目?)くらいに市外に出ました。

久しぶりの遠出すぎてドキがムネムネして電車で吐くかと思いました。(片道2時間半)

 

行き先はMeiningen(マイニンゲン)のマイニンゲン博物館

場所はギリ何とかチューリンゲン州ですが、フランケン地方となります。

昔はザクセン=マイニンゲン公国のお城でしたが今は博物館として、当時20世紀初期まで使用されていた当時の公爵の各お部屋や持ち物が展示されています。

 

wikiから

写真撮り忘れたのでwikiから転載

 

公爵家の人たちは芸術や音楽にも関心が深かったらしく、沢山の楽器も所有されてます。

まぁ、楽器が絡んでなければ週末自宅警備員の重い腰は上がりません、よね。

 

 

前に作業していた振り子時計のハープ部分の作業も終わり、報告書も提出準備ができているので、次の担当楽器、ドイツ語だとSpitzharfe(シュピッツハルフェ)、イタリア語だとarpanetta(アルパネッタ)への作業開始となりました。

日本語にすると「シュピッツハープ」とか訳されているように、一応ハープ族になるのでしょうが、響板が付いておりチェンバロのメカニック部分がない状態で両面に弦が張られている感じの楽器です。

 

担当楽器が別ウインドウで開きます

 

 

上のリンクの写真(多分1920年代に撮った写真)よりだいぶん欠損や傷みが激しいので、とりあえず比較楽器で資料や写真集めです。 この楽器自体、正確には分かりませんが世界にも10台(この助数詞があってるのか分からないけど)前後しかないので、イメージがわきません。

 

マイニンゲン博物館には2つシュピッツハルフェがあるのですが、そのうちの1つが写りの悪い写真を見る限り少し形状が似ているので、確認に。 修復作業をした人は知っている人なので、共通点が多いのなら資料協力お願いしなければと思いましたが、その必要はない感じの結果でした。 一応、特徴などを書き出しておいてますが、よくあることです。 こうやって少しずつ可能性を消していくわけですけど、少なからずこの楽器についての前知識がさっぱりだったので少し修復作業完了のイメージが持てました。

 

楽器展示してる部屋

楽器展示してる部屋

 

用事がすんだら、すごい小さな町ですが駅前に綺麗な公園もあったし、持ってきてたオニギリ食べながら散歩でもしようかと思ってたのに、2時間半ほど博物館に居座っている間に見事な雷雨に。

 

 

これだから外出は嫌だったんだ!!

 

 

見事な濡れマウス。
引きこもりが、たまに外に出るとこうなる。

 

 

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日曜は引きこもり、 もとい、自宅警備員らしく最近中古で見つけた旧東時代の専門書を読んでたら、 同じ製作者が出てきて叫ぶ。 ビックリしすぎて急に立ち上がって膝を棚の角に強打。

 

あべし!でも、こんなところに!!

 

制作年代も場所も、なんとなーく怪しく、とりあえず直接は関係ないけど何となく感が働いてクリストフォリ(現代のピアノの基礎を発明した人。個人的に通称、神と呼んでる)の調査書を流し読みしてたら、何か見知ってる部品発見・・・ 待って待って!!!

 

これは、

 

月曜に

 

要確認です。(落ち着いて)

 

 

はー、興奮しすぎて、ドキがムネムネ!!

 

 

吐きそう!!

 

 

ん。何か違う。

 

 

 

 

これ風邪だ。

 

 

実習中。

デザートに特売で買ったキウイを食べようと立った記憶はあるけど、次の記憶は携帯のアラームが鳴ってました。



ゴールドベルクの第一変奏曲は聞かぬまま、タイムリープしてたようです。
(c)時をかける少女



朝は非常に弱いので携帯のアラーム10分おきに5回(スヌーズ付)普通の目覚まし時計で起床するのですが、アラームの1回目だったので、何とかシャワーに駆け込み汚ギャルのまま登校せずにすみました。
(普段は5回目のギリギリ音で起きる)



が、何だろう。
この喪失感とキウイ食い損ねた失意がないまぜになった複雑な気持ち。。。



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今は前のゼメスター(学期)でやってた※振り子時計の楽器部分の仕上げにかかっているため、数週間前から右手の小指の爪だけをわざと伸ばしています。(普段は全部短いです)

と言うのは、調律時に爪で弾かないと出来ないから。
(ピックをもってやることもできるけど、面倒くさい)


※時計の歯車部分とは別にローラーがついており、時間が来るとローラーに付いたホッチキスの芯みたいな金属片がピアノのメカニックを物凄く簡単にした小さなハンマーをの端を弾き(イメージはオルゴールみたいな感じ)、ハンマーが弦を叩く仕組みのもの。
私は今その響板と弦の部分を担当。



目敏くそれを見つけたクラスメイトが、

「何で、小指の爪だけ長いの?」

はい、それ頂きましたー。
ここ笑い取るとこでしょう!
「鼻くそほじる為に決まってるじゃない!」と冗談かまそうかと思った矢先、


「L先生も小指だけ長いからさ、日本の伝統で何か意味があるのかと思ってさー」


・・・・・・・・・・・・・・・?!



普通にまじめに聞かれてしまって、普通に焦る日本人ここに一人。
噂ではその先生にはアジア人(先輩曰く、日本人。根拠は謎)の彼氏がいるらしいです。




待って待って!その先生と私、「日本」以外にも共通点あるでしょ!!元ピアノ職人!



「弦を弾くためだね。メカニック部分は時計の歯車とセットになってるし。この実習始まる前からわざと伸ばしてて、特に伝統的に意味はないし、先生も多分そうじゃないかな?」

模範的な解答をしました。


結局、笑いをとるために何も犠牲にできないチキン西田!!




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今はアンドレアス・リュッカースが製造した※ヴァージナルの鍵盤部分を担当しています。


※各国で定義が定まってないけれど、一応ドイツでは、チェンバロと同じ撥音機構でも長方形型で、一段鍵盤で弦は各音に1弦。弦は鍵盤に対し平行に張られているものを言う。



古楽器業界じゃ有名な話だとは思うんですけど、リュッカースなので大抵のものと同じくラヴァルマン(仏語・Ravalement=改造)済み。
オリジナル部分と改造部分の照合が大変なことになっています。
Petit Ravalement(小さい改造)ではあるけれど、仕事が雑なのでちょっと泣きそうになってます。痛々しくて。

参考文献も色々漁っていますが、学術的なものが多いのと、絶対に独断と偏見でしょ的な一文にノッカーゥ・・・。
イヤイヤ、全部ポプラ材でできてるわけないでしょ、オブライアン・・・!シッカリして!


参考文献は、「あくまで参考」だけれど、こうも爽快に裏切られると小気味いいです。



でもリュッカースについて、お勧めの参考文献あったら教えてください。(切実)