オーバーダンパーのピアノ

オーバーダンパーのピアノの止音不良解消はやはり不可能なのか?

 

依頼主には「期待しないで、オーバーダンパーのピアノの全体的に(特に高音)止まりが悪いことで有名だから。」

とは説明してあるものの。

 

フェルトをハンマーギリギリ最大限まで大きくして整調で高音部のみ少し早目に着地するようにするしかその時思いつかなかったんだけど、フライダンバー(だっけ?Übergangsdämpfer)の存在を思い出して、どうにか弦の振動の腹部分に当たるように設置を考えているけど、全ての部品の回転方向が同じでその反対の動きをするとなるとどこかに固定支点を設置してバネか何かで調整できるようにするとしたら問題の高音はそんな場所ねぇ、って行き詰って、ならばダンパーを楔形にと一瞬思ったけどほぼ弦の振動の節になってる部分にどうやんだよ、ってひとりツッコミして最初の定義に戻ってる。

 

 

そりゃあね、先人達もこの機能に発展がないと思って違う場所に独立したダンパーを思いついてるのに、これ解決したら特許とれるわ!って元ピアノ屋さんは今自分の浅はかさに失望しております。

 

オーバーダンパーのピアノ自体1910年頃で製造されなくなってるんで、そこそこ古いBlüthnerのアップライトになるけど、持ち主も音も外見も気に入ってるし私もあの古くて繊細な音は好みだし、調律はモダンピアノと同じ音程には出来ないけど オーバーダンパーの止音不良を除けば、趣味で弾く範囲では現役で行けると思ってるんで何とかしてあげたいんですが。

 

とりあえず来年暇が出来たら一番最初の思い付きでやることになりそうですが、何かいい案があったら教えてください。

 

 

それにしても、オーバーダンパーについての記述がされてる資料が少ないことに先ほど気づきました。(驚)

 

 

 

オーバーダンパー

その名の通り、ピアノのハンマー(打弦するフェルト)の上方部でダンパー(止音部品)が設計されてあるピアノ。

英語だとダンパーワイヤーが正面から見るとアクション(メカニック部分)を囲うように作られているからか、Birdcage-action(鳥籠アクション)と言うみたいで洒落てます。

英国やドイツ語圏の古いピアノ(大体1910年頃で製造されなくなってる)に見られます。

低音~中音に関しては弦の長さとハンマーの打弦点からダンパー設置自体に余裕があり、ダンパー自体が大きめ+弦の中心(弦の振動が最大振り幅になる腹部分)に近づけることが出来ることで音は比較的止まりやすいが、高音はハンマーの位置+弦の短さ+振動の節(振動の支点となる部分)でダンパーがくるのでほとんど音が止まらない。

 

全体的にモダンピアノに比べるとふわっとした感じで音が止まるけど、古いピアノの音(線が細くてハスキーな感じ)には合ってるんじゃないかな、と個人的見解です。

 

 

最近、ダンパーどころか鍵盤すら付いてない楽器と戯れてたもんで何か新鮮な思考だな、と思った。

 

 

 

スーパーダイジェスト 5月 その4

ロベルト・シューマンの生まれ故郷、Zwickau(ツヴィッカウ)に行く。


いや、随分前から行こう行こうと思ってたのですよ。Stein(シュタイン)のハンマーフリューゲルもあるし。
でもね、意外に日帰り出来る距離にあると、人間腰が重くなってしまうのね。
シューマン・ハウスは逃げないし。




んが。ついに重い腰をあげる時が来た。





友人のハンドボーラー(当時、ブンデスリーガ女子2部所属)のツヴィッカウでのホーム戦、およびシーズン最後の試合に加え、2部での活躍最後と言うことで、待った無し。
見たい見たい、応援いくよと言っておきながら、いっつも仕事の関係だったり用事で果たせてなかった約束がついに実現・・・!



相手が2部1位と言うことで、ドキドキハラハラしてたけど、なんと勝利!
みんな(選手も観客も)すごかったわー。
基本、初めて見る競技な上、えらい近くで見るもんなんで、ボールが観客席方面にパスされると「ヒィ!」と言いながら目をつぶるわ、あんまり速い速度で飛んでくもんで歓声でゴールしたことに気づくわ。。。
こっちでもドキドキハラハラ!


観客は地元密着型なんで、すごいの一言。
熱き応援団はアウェイでも選手の応援に行くが、やはり、ホームのサポート度は違う。


ツヴィッカウでの活躍は終わってしまったけど、1部での活躍期待してるぜ!!
(ハンドボールは俄ファンですが、推メンはUchibayashiです)



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そして、しっかり趣味の方も堪能。


シューマン・ハウス
ライプチヒにも同名の博物館がありますが、そっちは結婚後の新居で、ツヴィッカウの方は生家の方。


シューマン(とクララ(奥さん))縁の楽器、手紙その他諸々が展示されてます。
印象深かったのは、2人がまだ付合い始めの頃の「初デート(あれ、初チューだったか?)のあとにクララが送った自身の髪」。現代だったら手紙もレアでしょうが、髪なんて送られるとちょっとビックリだよね!でもその当時は分身として大事にしてたんだなー、と。うーん、ロマン!
あとはクララが子供達に出したシューマンの死を知らせる手紙。ちょっと涙チョチョ切れそうだった。。。。

楽器も1階のホールにコンサート用のグランドも揃えてますが、2階の展示室にもいくつか置かれてます。


1859年製のウィーン式アクションのベーゼンドルファー(Bösendorfer、Wienermechanik)、



1840年頃のドレスデンのピアノ会社ローゼンクランツ(Rosenkranz)のターフェルクラヴィーア(Tafelklavier)



1860年代製ドレスデンのピアノ会社ヴィーク(Wieck)のグランドと1904年頃に作られたペダル鍵盤(Pedalklatur)


監視のおばちゃんと仲良くなって、なかも少し見せてもらえました。
アメリカだったかな、同じようなペダル鍵盤があるらしいけど、弾けるのはここだけらしくCD録音もされてるようです。
弾いても良いよ、と言われ「ピアノは調律出来るけど弾けないんだよね・・・」言い訳したけど、ちょっと触っときゃ良かったと今更後悔。。。

ちなみに、クララの旧姓がこのピアノメーカーと同じWieckなんだけど、その関連性は一切書かれてないんで、多分他人?クララ自身はライプチヒ生まれだし、ドレスデンは150Kmくらい離れてるけど、同じザクセン内なので遠縁もあり得なくはないけれど。。。

写真で分かるようにめっちゃ逆光で、窓際に置かれているのですごく心配です。(外装も中身も光や温度に敏感なので)
特に近年「修復」(個人的に含みがあります)されているようなんで、もうちょっと気をつけて欲しいな、、、



そしてお待ちかね、1825年頃のシュタイン(Stein)のハンマーフリューゲル(Hammerflügel)

この部屋は進入禁止となっております。
この部屋でシューマンが生まれたらしく、この部屋に本当に彼の家族が当時使っていた机や家具が置かれてます。
このハンマーフリューゲルはクララが使っていたものと紹介されています。

※業界情報ですが、実際は同じ時期に作られた同じモデル。





思ってた以上に資料だけじゃなく楽器も多く、個人的に楽しめました。


結構日本人も来るのか、さり気なく案内で日本のサブカル・漫画でシューマンの生涯書かれてます!アピールや、本も置かれてました。



追記;コンサート

ビーバーネタを書いたあとにビーバーを書くのはわざとではないんですが。
(ビーバー違いです)


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Heinrich Ignaz Franz von Biber 1644−1704
(ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・フォン・ビーバー)
かの有名なバッハと同じくバロック時代に活躍した、チェコ(当時のボヘミア)生まれの作曲家でヴァイオリニスト。
しかしバッハよりも40年ほど前に産まれているし、活躍したのはオーストリア・ザルツブルク。


先日聞いたコンサートはこのビーバー作曲の「Rosenkranz-Sonaten」(ロザリオのソナタ)をヘンデル・ハウス所蔵のヴァイオリンを使って、Theorbe(テオルボ/ボディはリュートっぽいけどネックが凄く長い通奏低音楽器)とチェンバロとポジティフ・オルガンとのもの。
Händel-Haus では毎回ではないけれど、時々所蔵楽器をコンサート+解説付きで行っている。


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ヴァイオリンは楽器製作(現在は特に金管とアコーディオン)とウィンタースポーツで有名なザクセン州のKlingenthal (クリンゲンタール)と言うチェコとの国境沿いの街で、1781年、Friedrich Wilhelm Meisel(フリードリッヒ・ヴィルヘルム・マイセル)が製作したもの。


特記すべきことはこの楽器、オリジナルのネックとチューニングピンを持っていること。
ヴァイオリンはチョンバロほど改造や大きな進化もしていないので、オリジナル部分が多いと言える。
チェンバロはRavalement(ラヴァルマン・フランス語で改良・改造)という過去に作られた名器を良くも悪くも大改造(grand ravalement )だったり、ちょっと弄ったり(petit ravalement)と18世紀半ばにブームだった。


同じように18世紀末にチョンバロほどないにせよ、人は大きな音を求め、ヴァイオリンも改造されることがあった。
楽器を良く知らない人でも知っているような、ストラディヴァリもアマティもグァルネリのヴァイオリンも、大抵「駒」と呼ばれる楽器の中心に載っている(琴で言う「柱」)部品はオリジナルではない。むろん消耗しやすい弦も。(当時の主流は羊腸のガット弦)

大きな音量を求められると必然的に、駒の大きさ(高さ)を変え、弦を強いものにする。音域を広げたいならネック部分も取り替えることになり、張力が上がると言うことはチューニングピンも新しくしなければいけない。


と言ったような当時の風潮の中で、楽器のネックとチューニングピンがオリジナルと言うことは、かなり希少性が伺える。





ヴァイオリンという楽器には4本の弦が正面左側・低音からG線(ソ/g)・D線(レ/d1)・A線(ラ /a1)・E線(ミ/e2)と完全5度で張られている。

バロック時代まではこの基本的な調弦が共通しておらず、時々作曲家が曲によって任意の調弦の指示を書いている。
この調弦方法をScordatura(スコルダトゥーラ)と言い、調によって喜びや悲しみその他諸々を響き方で表してており、印象が変わる。
もちろん現代の調弦の仕方で楽譜を移調すれば、平均律なら異名同音として弾けるけど・・・微妙に違ってくる。
今回のコンサートはこのやり方を駆使した作品で、ヴァイオリニストはかなりのテクニックが必要。


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今回私の聞いた「Rosenkranz-Sonaten」(ロザリオのソナタ)は題名から分かるように、キリスト教での聖母マリアの生涯を受胎告知から、そしてキリストの受難・復活・戴冠までの15の場面の章に分け、最後にヴァイオリンの無伴奏曲で締められた、計16章の宗教曲になる。
そしてスコルダトゥーラは各章このような感じ。(Wikiからの転載)





上記15の場面は5章ずつ3つのGeheimnisse(神秘)に分けられる。
私はクリスチャンでないので若干アバウトになりますが、以下ドイツ語は当日もらったプログラムから、日本語訳はWikiから、太文字が今回の演奏したプログラムとなる。


    Freudenreiche Geheimnisse(喜びの神秘)

  1. Jesus, den du, o Jungfrau, vom Heiligen Geist empfangen hast.(聖母マリアの受胎告知)
  2. Jesus, den du, o Jungfrau, zu Elisabeth getragen hast.(聖母のエリザベト訪問)
  3. Jesus, den du, o Jungfrau, in Betlehem geboren hast.(主の誕生)
  4. Jesus, den du, o Jungfrau, im Tempel aufgeopfert hast.(聖母、主を神殿に奉献)
  5. Jesus, den du, o Jungfrau, im Tempel wiedergefunden hast. (神殿での主イエスの発見)


  6. Schmerzhafte Geheimnisse(苦しみの神秘)

  7. Jesus, der für uns Blut geschwitzt hat.(オリーヴ山での苦しみ)
  8. Jesus, der für uns gegeißelt worden ist. (鞭打ち)
  9. Jesus, der für uns mit Dornen gekrönt worden ist.(茨の冠)
  10. Jesus, der für uns das schwere Kreuz getragen hat.(十字架の道行き)
  11. Jesus, der für uns gekreuzigt worden ist.(十字架上での死去)


  12. Glorreiche Geheimnisse(栄えの神秘)

  13. Jesus, der von den Toten auferstanden ist. (主の復活)
  14. Jesus, der in den Himmel aufgefahren ist.(主の昇天)
  15. Jesus, der uns den Heiligen Geist gesandt hat.(聖霊降臨)
  16. Jesus, der dich, o Jungfrau, in den Himmel aufgenommen hat.(聖母の被昇天)
  17. Jesus, der dich, o Jungfrau, im Himmel gekrönt hat.(聖母の戴冠)



Schutzengel(守護天使)


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注)まさかこんな面白い話が聞けるとは思ってなかったんで、メモ無しの私のショボイ記憶力のみですので、多いに間違っているかも。


この楽譜が発見されたのは19世紀末ニュールンベルク(?とりあえずバイエルン)の公文書保管所で、20世紀初頭にビーバーの作品だと言うことが分かったは良いが、この全16章の曲の表紙が抜けており、宗教曲だが何のために作曲されたかは分かっていない。(特に最後の「守護天使」のみヴァイオリン独奏なので)
特徴的なのは各章の最初にその曲のモチーフとなる版画が添えられている。


デジタルライブラリへ
(クリックして行くとページがめくれ、オリジナルの譜面と版画が見れる)



今回、私が聞いた時には演奏されなかった(全部演奏するとCD2枚分)けど11章目の曲のスコルダトゥーラの指示は「真ん中の2本の弦を駒と駒とチューニングアジャスターでクロスさせること」。


どんな感じかと言うと、こんな感じ。(画像はWikiからの転載)





楽器としてこんなことして大丈夫なのかは分からない。
だが、色々なオタク もとい、専門家は調べた。
このクロスは十字架から来ている(ちょうど曲としてもイエスが復活するところ)、他にも各章の音符の数を数えたところ宗教的に関連した数字がでる(292とか97?うろ覚え過ぎて当たってないかも)とか、天文学者ケプラーの法則によって音符数が決められ云々・・・。


ちょっと突飛過ぎたのもあったりしたが、この「ロザリオのソナタ」の別名「ミステリー・ソナタ」。


謎の多いソナタだが、非常に魅力的。
あまりに調弦回数が多い、もしくは楽器をチェンジすることが多いので全曲演奏を1日ですることはなさそうなので、早速、iStoreで購入。。。
非常に良いです。


バ・ロッカー(バロック好き)にはお勧めです。






こんなにモリモリ書いておきながら、実はどっちのビーバーも全く関係ない内容の入試が来週末にあったりすると言う・・・。


何してんだ、自分。。。



計算違い


ホワイトクリスマスは結構なんだけど、まだ第1アドベント(クリスマス前のカウントダウンでクリスマスの4週前の日曜のこと)が終わったばかりなのに、雪がもっさり。





Winterdienst(除雪車)もこんなに降るのは予定してなかったのか、雪かきが間に合っていない。
自転車はもちろん乗れないので毎朝少し早めに起き、徒歩通勤。雪の上を歩き慣れていないので、変な筋肉を使い足が筋肉痛。
自転車に乗れなくなるくらいの雪の上を歩くのはもうちょっと先だと思ってた・・・計算違い・・・





この気温も見間違いだと思いたい・・・







こちらも計算違い。
とあるHammerflügel (ハンマーフリューゲル/グランドピアノの前身)の弦が切れてたので、課題ついでに弦計算してみることにする。2、3週間前に全部の弦長を測ったり、可能な限り(保存上の問題で無理は出来ない)弦の太さを測ったり、準備はしていた。


わたしの現在の担当には「ピアノ職人だから簡単かもだけど」なんて言われつつ、実際にはまともにやったことが無いと言う。
基本、数弦が切れたら前に切れた弦、もしくは同じ音の太さの物を測って使用するとか、オーバーホールでも弦計算し直すと言うことならMensurixと言うパソコンのソフト使ったり。昔の人だったら計算尺とか使ってたみたいだけど。


最近はひたすら昔のノートやら教科書やら引っぱりだし、ひたすら計算しまくる。
果ては、わたしの担当の卒論引っ張り出してもらったり、参考文献貸してもらったり・・・


が、明らかにおかしな張力になる。
(何だかんだピアノ職人なもので、大体の張力の予想はつくし何となくの回答は本などで知っている)


いや、こんなに強かったら楽器が歪む、つかその前に弦が普通に切れるだろ。
つか、この計算式の定数はどこから来たんだ・・・あ、現在のピアノの弦と少し種類が違うと言うことは材料密度が違うっしょ、と言うことは・・・つか、この本古いのか著者の問題か、単位がポンドじゃねーか!



と、まあ、すったもんだありまして。



久しぶりに、Excelと電卓とにらめっこで、目がシパシパ。




んー、これも計算違い。





古楽器博物館 in バーゼル

一応、スイスでは一番大きな古楽器博物館と聞いていたんだけど、思たより大きくなかった上に金管がメインって感じがしなくもなかった。
そう考えるとドイツって至る所に古楽器博物館があるし、クオリティーも高いなー。

以下詳細。
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バッハ・フェスティバル

W杯も始まりました。
W杯ともかぶっているからか?いや、数年前から何となーくパッとしないような気がする、Bach-Fest。
去年は明らかにお隣町HalleのHändel-Festspielenほうが豪華だった。


とりあえず、今回の見物はAndrás Schiff(アンドラーシュ・シフ)のピアノ。しかも曲目がわたしの好きなフランスシリーズ。
聞きたいけど、チケットが50ユーロ。いくら何でも出し惜しむ。随分前の噂じゃ完売って聞いたしな。
行くだけ行ってみるかなー、駄目元で。


買えた。


余分に持ってるおじさんと交渉して30まで負けてもらったよー!
しかし席はもう既に埋まっている状態。元々教会だし自由席。。。ヤケにいい席だけ空いているなと思ったら予約席。1席だけ予約の紙が無いとこに座ってみたけど、案の定お姉さんにここも予約席と言われ、あ、やっぱ?
仕方なく後ろの方だけど空いている席でプログラムを黙々と読んでいたら、さっきのお姉さんが「前に座りたくない?」え、どーゆこと?と思ったら今日の演奏はテレビに流されるらしく、わたし一人最前列へ。あーなるほど。あ、しかもNHKに流されるらしい。


あーこう言うときに限って仕事帰りのまま、Tシャツと破れジーパンにビーサン。更に言うとスッピンだし、水泳後でクタクタの酷いかっこうと顔。
さっきのディレクターっぽいお姉さん、わたしでいいの?
とりあえず頑張って猫背にならないように気をつけた。





初めての意識して聞いたバッハがシフだったということもあって非常に感慨深く、今回の曲目全て普段はグールドで聞いているわたしとしては解釈の違いを比較したり、やっぱり生演奏の凄さを肌身で感じたり、
やっぱ図々しく予約席に座ってみて良かったー!


が、フランス組曲2番の終わり頃でピアノの大屋根のつっかえ棒の位置が違うことに気づく。そこは短い棒用の所・・・!
多分、突然大屋根が閉じることはないと思うけど、ヒヤヒヤドキドキのまま6番まで聞き終わり、休憩中にこっそり直す。誰にも怒られずに済んで良かった。これで後半は心置きなく聞ける。





もう本当、初日だけど他の聞いたら霞むんじゃないかと思うくらい今年のバッハ・フェスティバルは堪能させていただきました。



成長

部屋にある完全に本の重さに負け変形したIKEAの本棚から大学時代のノートが出てきた。


懐かしい・・・


パラパラ捲ってみると大学1年生の頃に書いたアップライトピアノのアクション(ピアノの発音メカニズム)が。
どえらく酷い仕上がりのそれらの日付を見ると2002年5月7日。
そうだ、GW中の課題でGW明けに暗記出来ているかの試験があったからだ。
入学1ヶ月。入学初日から刃物をひたすら研いで酷い筋肉痛になって、GW中はひたすら部品の形と名前を憶えるために見て書いて憶え込んだ。


懐かしい・・・


部品の形と名前は合っていても各種微妙な配置がずれて、これ音鳴らないよ・・・から、とりあえず凄い酷いタッチになるだろうけど鳴りはすると言う風に、何回か試験して少しずつ上達しているのが分かる。


懐かしい・・・


先生の赤ペンで、

「ここはダンパーレバーパンチングクロス(先週はちゃんと書けてた)」

よく見ると「ダンパーレバークロス」2カ所ある。
・・・先生よく見てるな。生徒が1学年6人しかいないとは言え、部品の数ハンパないぞ。


懐かしい・・・


ほぼ8年前はこんな風に頑張ってたんだな。


懐かしい・・・


思わずパラパラと他のページも捲り、めくるめく邂逅。


懐かしい・・・


















違う。
本来の目的はヨハン・シャンツの資料探しだったはず。




脱線する癖は変わっていない。


作業場

雑然とする作業台




整音作業中。




Blüthner社でわたしは、主に調律と整音と言うピアノのハンマーフェルトを針で刺したりヤスリで削ったりして、88音の音色を整える出荷前の最終作業をメインにやっています。




勢い余って指も刺しますけど、よくあること・・・です。